ウミガメ産卵の里久浜にタイヤ跡

ウミガメ産卵の里久浜にタイヤ跡／徳之島
「非常識」住民ら憤り
(07/06 07:22)

車が乗り入れ、くいが倒されたウミガメの産卵場所＝３日、徳之島町母間の里久浜　徳之島町母間の里久浜で２日、ウミガメの産卵場所や周辺の砂浜が車に荒らされているのが見つかった。乗り入れたとみられる車１台のタイヤ跡が残っており、産卵場所を守るため立てたくいとロープがなぎ倒されていた。
　タイヤ跡があったのは、６月初めにカメが上陸産卵した砂浜。四輪車が県道沿いの駐車場から海側に約５０メートル入り込み、左右に約１００メートルずつ往復したような跡があった。
　産卵場所には、地元花時名集落の老人クラブが保護のため、約１．５メートル四方にくいを立てロープを張っていた。特に注意を促す看板などは立てていなかった。
　とくのしま漁協組合員の池村茂さん（５０）＝母間＝が徳之島周辺の海岸を調査中に気付いた。「ウミガメがたどり着いて卵を産める場所を守ろうと、それぞれの集落で保護している。非常識な行動」と憤った。
　同集落でダイビングショップを営む平瀬福満さん（５７）は「砂が深く立ち往生する車もある。環境保全のためにも砂浜には入らないでほしい」と理解を求め「卵の様子を見たいが、環境が変わるとバランスを崩してしまうので、現状のままふ化するのを見守るしかない」と心配そうに話した。
　里久浜は、国定公園内にあり、アカウミガメやアオウミガメが産卵する。海水浴場になっており、砂浜入り口に５０台ほど止められる駐車場が備えられ、シャワーやトイレの施設もある。
　
　南日本新聞より
　　最低っ！（`０′）何でそんなことするんだっ！