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AED:急速に普及 心臓が止まった…倒れて1分後なら、救命率90%
 心臓が止まって倒れた患者を救うAED(自動体外式除細動器)が、急速に普及している。公共施設や学校、企業での設置が増え、5月には東京の量販店で一般向け小売りも始まった。どんな仕組みの器具で、何の役に立つのか。いざという時は、どう使えばよいのか。【高木昭午】

 ◆電気ショックで救命

 ある日突然、心臓が血液を送ってくれなくなり、呼吸が止まって意識を失う。日本では年間約6万人がこうして倒れている。AEDはこの時に心臓の鼓動を回復させるため使う器具だ。厚生労働省は04年7月、一般人も使ってよいと通知した。

 駿河台日本大病院の長尾建・救命救急センター長の推定によると、倒れる人の約6割は、「心室細動」などと呼ばれる状態に陥っている。

 心室は心臓の一部で、筋肉でできた袋だ。正常なら別の場所から出る電気信号に従い、心室全体の筋肉がタイミングを合わせて動き、袋が縮んで中の血液を押し出す。しかし心室細動になると、筋肉の動きはバラバラになる。袋は小刻みに震えるばかりで、うまく縮まず血液を押し出せない。

 ここで心室に電気ショックを与えると、バラバラな動きが鎮まる。鎮まったところへ電気信号が来ると、再びタイミングを合わせて動き始める。

 この操作を「除細動」といい、そのための器具がAEDだ。日本循環器学会の三田村秀雄・AED検討委員長は「押しボタン式の心臓救命装置」とやさしく説明する。機種によるが、電圧は1700ボルト前後、電流が流れる時間は100分の1秒前後で、高電圧を短時間かける。

 ◆適応を自動判定

 しかし、心室細動以外では電気ショックの効果はない。そこでショックを与える前に、器具が自動的に患者の心電図を測定し、心拍数や心電図の変化の激しさなどを調べて診断し、適当な場合だけ患者に電流を流す。

 診断結果は器具が「ショックが必要です」「ショックは不要です」などと音声で伝えてくれるので、医療の素人でも比較的容易に使える。「不要です」なら心臓マッサージや人工呼吸をして救急隊を待つ。しばらくたって「必要です」に変わる場合もあるので、電極パッドははがさない。

 心室細動の救命率は、倒れて1分後にAEDを使えば90%で、1分遅れるごとに10%ずつ減るとのデータがある。三田村さんは「AEDは消火器のようなもの。一生使わないかもしれないが、使えば救命率が上がる。人が倒れたら3分以内に使える体制を作るべきだ」と訴える。

 ◆販売は約9万台

 AED販売会社のフィリップスエレクトロニクスジャパン社によると、国内のAEDの推定販売台数は現在、各社合計で累計9万台弱。うち06年度の売り上げが約4万6000台を占める。今年度はさらに上回る勢いだ。AED使用で助かった実例が報道されはじめ、急速に導入が進んだ。

 家電量販店のビックカメラは5月、東京・有楽町店で販売を始め、6月までに数台を売った。一般向け小売りは日本で初めてだ。三田村さんは「入手法が分かりやすくなった」と歓迎する。

 ただ価格には差がある。ビックカメラは1台約40万円だが、自治体や病院の購入価格は20万円弱から30万円程度。米国の通信販売なら約15万円だ。高い理由の一つは米国仕様を日本向けに直す費用だが、関係者は「日本の医療機器は定価を高くつけ、病院に売る際に値引きする慣行がある。今回は高い定価が小売価格になった」と指摘する。

 ◆到着前にはマッサージ

 AEDは駅や学校などで増えてきたが、いつも手元にあるわけではない。患者のもとにAEDが届く前にやるとよいのが、心臓マッサージだ。手のひらの付け根を患者の胸の中央にあて、上にもう片方の手を重ねる。体重をかけて押し、胸を4~5センチへこませた後、力を緩めて元に戻す。1分間に100回繰り返す。救急隊かAEDが着くまで続ける。心臓マッサージをしていれば、AEDが着くまでの救命率低下は、しない場合の半分という。

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 ◇AEDの使用手順◇

 (日本循環器学会のホームページなどから)

(1)患者の意識と呼吸がないことを確認。

(2)まず119番通報。

(3)周囲に何人かいれば、AEDを取りに行く役、患者に心臓マッサージをする役などを分担する。1人の場合、AEDを取りに行くか、心臓マッサージするかは状況次第。

(4)AEDが到着したら、電源を入れる。フタを開くと自動的に入る機種もある。

(5)患者の胸をはだけ2枚の電極パッドを張る。胸がぬれていれば張る前にふく。張り薬があれば外しておく。胸に(ペースメーカーなどの)出っ張りがあれば、そこから2.5センチ以上離して電極を張る。

(6)器具が自動的に診断。その後、音声指示に従い通電ボタンを押す。感電防止のため、患者にはだれも触れていない状態で使用する。

(7)電極パッドは救急隊の到着まで、はがさない。

毎日新聞から
 今、結構いたるところにあるもんねぇ(^0^)
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