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私のスタイル:三井住友海上火災保険国際業務部部長、アイリス・ユエットさん
◆海外と懸け橋、抜てき
◇不払い問題にショック、しっかりと受け止めて改革のチャンスにしたい
「日本の会社は社員に資格取得など学習する機会を与えてくれる」と、大学卒業後すぐに飛び込んだ香港の現地法人(旧三井海上香港社)から、昨年4月に香港駐在の本社部長に抜てきされた。7月1日付で香港から東京勤務に。40歳の若さ、女性、現地法人出身。いずれをとっても、同社では例がない。
働きながら取得した公認会計士の資格を生かし、海外現地法人の経営管理や人事、海外保険業界の情報収集、全世界の現地法人を結ぶ社内イントラネットを管理する役割を担う。一方で、外国メディアへの対応を通じて社外にメッセージを送る「広告塔」でもある。
「うちには秘密兵器がいます」。旧三井海上火災保険と旧住友海上火災保険が合併することになった01年ごろ、当時旧住友の香港法人にいた同僚は、旧三井の現地法人幹部からそう紹介されたことをよく覚えている。商品だけでなく財務などにも精通し、安心して仕事を任せられる。現地の日系損保業界ではすでによく知られた「スーパーキャリアウーマン」だった。
05年1月には、38歳で合併後の香港法人で取締役に就任。同社の現地法人でも最も若い経営陣の一人だ。同僚は「日本人が仕事に求める価値観を凝縮したようなところがある」と評する。仕事に正確さと迅速さを求め、少しでも改善を追求する姿勢に驚嘆する。
アジアへの海外進出が著しい日本の損保業界。企業の合併・買収(M&A)により事業規模が全世界に急速に拡大し、言葉も文化も肌の色も違う人材が仲間に加わる。三井住友海上もここ数年、台湾の損保会社や、英国の大手保険会社のアジア部門を買収し、数千人規模で社員が増えた。一般的な企業の売上高にあたる正味収入保険料ベースで、アジア各国で大手の一角を占める。
ただ、合併・統合はすぐには成果が出ない。「押し付けではなく、両方の長所をとって、新しいものをつくる。そのためには本社と海外法人のコミュニケーションが欠かせない」と持論を語る。「日本と海外の社員をつなぐ『懸け橋』になりたい」とも。
香港はアジアとはいえ、長く英国の植民地だった。文化の違いからか、能力があっても男性と昇進で差がつけられがちな日本の女性の置かれた立場について、素朴な疑問が浮かぶ。「教育の機会は平等にあるのに、なぜ働き方に差があるのか」
横並びの商品開発の時代が続き、金融業界でも特に保守的とされる損保業界。大手損保では、能力の高い一般職の女性を管理職に登用する動きもあるが、まだ始まったばかり。保険金の不払い問題では、業界全体の信頼が損なわれ、あらゆる角度からの改革が求められている。
逆風も、「不払い問題にはショックを受けたが、問題を冷静に見つめ直して、良い方向に転じるチャンスにしたい」と前向きに受け止める。業界に新風を吹き込めるか。新たなステージでの活躍に注目が集まっている。【坂本昌信】
毎日新聞から
そういった素晴らしい人材がいることはいいねぇ(^0^)
◆海外と懸け橋、抜てき
◇不払い問題にショック、しっかりと受け止めて改革のチャンスにしたい
「日本の会社は社員に資格取得など学習する機会を与えてくれる」と、大学卒業後すぐに飛び込んだ香港の現地法人(旧三井海上香港社)から、昨年4月に香港駐在の本社部長に抜てきされた。7月1日付で香港から東京勤務に。40歳の若さ、女性、現地法人出身。いずれをとっても、同社では例がない。
働きながら取得した公認会計士の資格を生かし、海外現地法人の経営管理や人事、海外保険業界の情報収集、全世界の現地法人を結ぶ社内イントラネットを管理する役割を担う。一方で、外国メディアへの対応を通じて社外にメッセージを送る「広告塔」でもある。
「うちには秘密兵器がいます」。旧三井海上火災保険と旧住友海上火災保険が合併することになった01年ごろ、当時旧住友の香港法人にいた同僚は、旧三井の現地法人幹部からそう紹介されたことをよく覚えている。商品だけでなく財務などにも精通し、安心して仕事を任せられる。現地の日系損保業界ではすでによく知られた「スーパーキャリアウーマン」だった。
05年1月には、38歳で合併後の香港法人で取締役に就任。同社の現地法人でも最も若い経営陣の一人だ。同僚は「日本人が仕事に求める価値観を凝縮したようなところがある」と評する。仕事に正確さと迅速さを求め、少しでも改善を追求する姿勢に驚嘆する。
アジアへの海外進出が著しい日本の損保業界。企業の合併・買収(M&A)により事業規模が全世界に急速に拡大し、言葉も文化も肌の色も違う人材が仲間に加わる。三井住友海上もここ数年、台湾の損保会社や、英国の大手保険会社のアジア部門を買収し、数千人規模で社員が増えた。一般的な企業の売上高にあたる正味収入保険料ベースで、アジア各国で大手の一角を占める。
ただ、合併・統合はすぐには成果が出ない。「押し付けではなく、両方の長所をとって、新しいものをつくる。そのためには本社と海外法人のコミュニケーションが欠かせない」と持論を語る。「日本と海外の社員をつなぐ『懸け橋』になりたい」とも。
香港はアジアとはいえ、長く英国の植民地だった。文化の違いからか、能力があっても男性と昇進で差がつけられがちな日本の女性の置かれた立場について、素朴な疑問が浮かぶ。「教育の機会は平等にあるのに、なぜ働き方に差があるのか」
横並びの商品開発の時代が続き、金融業界でも特に保守的とされる損保業界。大手損保では、能力の高い一般職の女性を管理職に登用する動きもあるが、まだ始まったばかり。保険金の不払い問題では、業界全体の信頼が損なわれ、あらゆる角度からの改革が求められている。
逆風も、「不払い問題にはショックを受けたが、問題を冷静に見つめ直して、良い方向に転じるチャンスにしたい」と前向きに受け止める。業界に新風を吹き込めるか。新たなステージでの活躍に注目が集まっている。【坂本昌信】
毎日新聞から
そういった素晴らしい人材がいることはいいねぇ(^0^)
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