介護がロボットスーツで楽に

掘り出しニュース：介護がロボットスーツで楽々に

「パワーアシストスーツ」を装着して６３キロの男性を笑顔で持ち上げる女性職員　【静岡】ロボットスーツを着て楽々介護－－。そんな夢のような話が現実になりつつある。静岡県沼津市宮本の障害者支援施設「あしたか太陽の丘」（柴順三郎理事長）で１４日、最先端技術を使って開発された介護支援スーツの見学会が開かれた。スーツを着た介護者が相手を楽々と持ち上げる未来の介護を、施設関係者や県職員など約１００人が体験した。

　神奈川工科大学の山本圭治郎教授（機械力学）のグループが、人体の背面をすっぽり覆う「パワーアシストスーツ」を開発した。ひざ、ひじ、腰の部分に付いたゴム袋を圧縮空気で伸縮させる。着ている人の筋肉の硬さをコンピューターが読み取り、空気量を自動制御して、人間の動きを支援する仕組みだ。このスーツを着れば、女性でも約８０キロの体重の人を持ち上げられるという。重量は３０キロあり宇宙服のようだが、重さは分散されており、負担は少ないという。

　見学会では実際に同施設の介護職員がスーツを体験。体重６３キロの男性を「パワーアシストスーツ」を着て持ち上げた川村瑞穂さん（３１）は「背中にスーツがくっついている感じで重くない。人を持ち上げても腕への負担はほとんどない」と驚きの表情だった。【山田毅】

毎日新聞から
　すごいねぇ、じゃぁ、色々な人ができるようになるねぇ。