ロシアを強く非難

【モスクワ大木俊治】チェイニー米副大統領は４日、グルジアを訪れ、首都トビリシでサーカシビリ大統領と会談した。会談後の共同会見で副大統領は、グルジアの「領土の一体性」を引き続き支援すると表明し、ロシアの行為を「武力で国境を変更しようとする違法な試み」と強く非難した。

　副大統領は、紛争後にグルジアを訪れた米当局者としては最高位で、米国の強い支援姿勢を打ち出した。

　トビリシからの報道によると、副大統領は会見でロシアの行為をグルジアへの「侵攻」と表現し、「国際的なパートナーとしてのロシアの信頼性に深刻な疑問を投げかけた」と述べた。また、グルジアの北大西洋条約機構（ＮＡＴＯ）加盟を支持する意向を改めて強調した。

　一方、グルジアのサーカシビリ大統領は、「グルジアの領土一体性を支持するすべての国と協力する用意がある」と述べ、米国のほか欧州、日本、中国の名を挙げた。

　チェイニー副大統領は４日夕、グルジアと同様にＮＡＴＯ加盟を目指すウクライナを訪れる。

毎日新聞

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