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ポジティブリスト:導入10カ月、加工食品巡り混乱 始まって分かったグレーゾーン
◇基準値当てはめるのは原材料か製品段階か--発端は国民生活センター商品テスト
あらゆる食品に残留農薬などの基準値を設定し、規制の網をかける「ポジティブリスト制度」が始まって10カ月。いま、加工食品を巡って、原材料の基準値を当てはめるのか、製品段階での基準値なのかで、混乱が生じている。始まって分かったグレーゾーンとは--。【柴田真理子】
事の発端は、国民生活センターの商品テスト。昨年末、高麗ニンジンの健康食品18商品をテストし、「4銘柄から一律基準の0・01ppmを上回る量の農薬が検出された」と発表した。
ポジティブリスト制度は、健康への影響がない濃度として、どの食品にも原則として0・01ppm(1ppmは100万分の1)を設定。基準を超えた農薬が検出された野菜や果物、魚介類は流通禁止となる。
ただし、科学的なリスク評価データのある農薬は、作物ごとに個別の基準を設定し、別途定めている。健康食品やジュースなど加工食品については、厚生労働省は「基本的には原材料の段階で違反かどうかを判断する」と説明してきた。
しかし今回の高麗ニンジンのケースで、国民生活センターは「検出が即違反ではない」とした上で、「原料となった高麗ニンジンを調べられない以上、何らかの目安が必要」として、一律基準の0・01ppmを当てはめた。これを受け、商品の自主回収を始めたメーカーもあったが、「基準がおかしい」との抗議もあった。
ロッテ物産(東京都新宿区)の「高麗紅参スーパー濃縮液」は、殺虫剤「BHC」を0・02ppm検出した、と公表された。しかし、原料のニンジンの基準値は2ppmで、原料段階でみれば違反していない。このため同社は「厚労省の指針通り、原料で考えるべきだ」として、訂正記事の掲載を求める意見書を出した。同社の松本昌明・営業主任は「二重基準は混乱のもとだ」と話す。
では、原料が残っておらず、調べる手立てがない場合はどうしたらいいのか。厚労省監視安全課の山本秀行・化学物質係長によると、工場の加工工程から濃縮率や希釈率などを計算し、原料の濃度を推定することはできるという。が、正確さには欠ける。消費者団体からは「よく分からない評価は厳しくとらえるべきだ」と、センターの対応を評価する声がある。
同基準審査課の河村成彦課長補佐は「違反かどうかは基本的に原料で判断する」としながら、「センターの考え方が必ずしも誤りだともいえない」と話す。農薬の毒性などに詳しい日本食品化学学会の伊藤誉志男事務局長は「センターもメーカーも、どちらも間違ってはいない。すべての加工食品に基準を作ればよいが、それは現実的に不可能だ。加工工程から原料の濃度を推定するといっても、消費者が納得しないのではないか。今後、論議を深めるべき問題だ」と指摘している。
毎日新聞 より
まぁ、今はあまり気にしてないからぁ(^0^)
◇基準値当てはめるのは原材料か製品段階か--発端は国民生活センター商品テスト
あらゆる食品に残留農薬などの基準値を設定し、規制の網をかける「ポジティブリスト制度」が始まって10カ月。いま、加工食品を巡って、原材料の基準値を当てはめるのか、製品段階での基準値なのかで、混乱が生じている。始まって分かったグレーゾーンとは--。【柴田真理子】
事の発端は、国民生活センターの商品テスト。昨年末、高麗ニンジンの健康食品18商品をテストし、「4銘柄から一律基準の0・01ppmを上回る量の農薬が検出された」と発表した。
ポジティブリスト制度は、健康への影響がない濃度として、どの食品にも原則として0・01ppm(1ppmは100万分の1)を設定。基準を超えた農薬が検出された野菜や果物、魚介類は流通禁止となる。
ただし、科学的なリスク評価データのある農薬は、作物ごとに個別の基準を設定し、別途定めている。健康食品やジュースなど加工食品については、厚生労働省は「基本的には原材料の段階で違反かどうかを判断する」と説明してきた。
しかし今回の高麗ニンジンのケースで、国民生活センターは「検出が即違反ではない」とした上で、「原料となった高麗ニンジンを調べられない以上、何らかの目安が必要」として、一律基準の0・01ppmを当てはめた。これを受け、商品の自主回収を始めたメーカーもあったが、「基準がおかしい」との抗議もあった。
ロッテ物産(東京都新宿区)の「高麗紅参スーパー濃縮液」は、殺虫剤「BHC」を0・02ppm検出した、と公表された。しかし、原料のニンジンの基準値は2ppmで、原料段階でみれば違反していない。このため同社は「厚労省の指針通り、原料で考えるべきだ」として、訂正記事の掲載を求める意見書を出した。同社の松本昌明・営業主任は「二重基準は混乱のもとだ」と話す。
では、原料が残っておらず、調べる手立てがない場合はどうしたらいいのか。厚労省監視安全課の山本秀行・化学物質係長によると、工場の加工工程から濃縮率や希釈率などを計算し、原料の濃度を推定することはできるという。が、正確さには欠ける。消費者団体からは「よく分からない評価は厳しくとらえるべきだ」と、センターの対応を評価する声がある。
同基準審査課の河村成彦課長補佐は「違反かどうかは基本的に原料で判断する」としながら、「センターの考え方が必ずしも誤りだともいえない」と話す。農薬の毒性などに詳しい日本食品化学学会の伊藤誉志男事務局長は「センターもメーカーも、どちらも間違ってはいない。すべての加工食品に基準を作ればよいが、それは現実的に不可能だ。加工工程から原料の濃度を推定するといっても、消費者が納得しないのではないか。今後、論議を深めるべき問題だ」と指摘している。
毎日新聞 より
まぁ、今はあまり気にしてないからぁ(^0^)
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